最近、ロリー・マキロイなど世界のトッププロゴルファーが、PW(ピッチングウェッジ)を抜いてGW(ギャップウェッジ)を入れています。
ギャップウェッジ??
日本では聞き慣れないクラブですよね。
ウェッジといえば
・PW(ピッチングウェッジ)
・AW(アプローチウェッジ)
・SW(サンドウェッジ)
が有名な3本です。
GW(ギャップウェッジ)とはどのようなクラブなのでしょうか?
GW(ギャップウェッジ)はプロ仕様のPW(ピッチングウェッジ)
雑誌などでは、「GW(ギャップウェッジ)はピッチングウェッジ(PW)とアプローチウェッジ(AW)の中間を埋めるクラブ」と説明されています。
ですが、最近のGWの役割は距離を埋めるものではありません。
ひとことで言うと、GW(ギャップウェッジ)はプロ仕様のPW(ピッチングウェッジ)というゴルフクラブです。
扱いは難しいですが、キャリーで飛んだ後の転がりが少ないので、距離の計算がしやすいウェッジとして世界のトッププロが愛用しています。
GW(ギャップウェッジ)の特徴
・飛距離はPW(ピッチングウェッジ)とほぼ一緒
・重心位置が高い
・高くスピンの効いたソフトな弾道
・真上からポトリと落ちて止まる
GW(ギャップウェッジ)のメリット
・転がりが少ないので距離調整がしやすい
・ピンがグリーンの端でも狙いやすい
・球筋(弾道の高さ)など操りやすい
GW(ギャップウェッジ)のデメリット
・重心位置が高いので芯に当てにくい
・ダウンブローのスイングが求められる
・ピッチエンドランが狙いにくい
なぜ世界のトッププロに人気があるのか?
PGAツアーでは、グリーンの端にピンが切ってあることがよくあります。
ピンの手前が深いバンカーだったり、ピンの奥が傾斜のついた下り坂でその先がウォーターハザードなんてシチュエーションがよくあります。
いくら精度の高いショットが打てるプロとはいえ、転がりまで正確に計算するのは難しいです。そのときの天気・気温・湿度でもグリーンの状態は変わります。
そんなときに転がりまで計算に入れるPWよりも、高く上がって真上から落とすことのできるGWの方が距離調整がしやすくピンが狙いやすくなります。
GWはプロ仕様、シングルゴルファーでも難しい
一方で、フェースの芯となる重心位置が高めに設計してあります。
ゴルフクラブは重心位置が高くなるほど扱いが難しくなります。
最近のゴルフクラブは低重心化が進んでいます。
上から打ち込むダウンブロースイングよりも、ボールに対して水平に打ち込むレベルブロースイングが主流だし、簡単だからです。
重心位置が高いということは、フェースの芯が高いということ。
よほど正確にダウンブローで打ち込まないと、クラブの芯にボールが当たりません。
高弾道でPW並みの飛距離のあるショットも、ボールがクラブの芯に当ってこそです。芯に当たらなければ精度の高いショットは打てません。
アマチュアが打つと重心位置より低い部分でインパクトするため、トップ気味のショットになり低くてスピンのない弾道になってしまいます。
だから世界のトッププロに好まれるし、アマチュアにはレベルの高いウェッジなんです。
おすすめGW(ギャップウェッジ)
アマチュアには扱いにくいGWですが、その中でも比較的扱いやすいGWがあります。
それが、フォーティーンのRM-21ウェッジです。
ロフト角が48度と50度のウェッジがGWになります。
重心位置は高いですが、RM-21独自の形状で、そこまでダウンブローに打ち込まなくてもボールがフェースに乗りやすくて、芯に当たりやすい設計です。
そのためレベルフロー気味のスイングでもトップすることなく、GW本来の高さと柔らかさのある弾道を実現することができます。
残り100ヤードの距離でも真上からポトンと落としたい!というときなどに活躍するウェッジですね。
ピッチエンドランを狙うようなハーフスイングアプローチでは、PW並みの転がりも再現できるので、PWの代わりとしても使用できるクラブです。
100切りを達成した後に、さらに一段階上のゴルフを目指すときに持っていると面白いクラブだと思いますよ。