当ブログの説明でも何度かキーワードとして出てきている「下半身リードのスイング」
スイングを安定させるため、ヘッドスピードを上げて鋭いスイングをするため、下半身リードのスイングが重要だと説明してきました。
では、下半身リードのスイングとは一体どういうスイングなのか?
下半身リードのスイングについて、具体的に言及したことはなかったので、今回は下半身リードのスイングの具体的な方法について説明したいと思います。
バックスイングまでが正常なら自然と下半身リードになる
下半身リードのスイングというと、とにかく腰を早く切るだとか、上半身は止めて下半身(腰から下)だけ動かそうとしますが、そのような極端なスイングではありません。
上体の動きを止めて、腰の下だけ回すスイングにしてしまうと、あっという間にプッシュアウトスライスのショットになってしまいます。もしくはチョロやダフリといったミスショットを誘発する原因にもなります。
スイングの動きはあくまでも「体全体を回す」です。
下半身リードのまま体全体を回すスイングが、理想の下半身リードのスイングです。
まず、バックスイングで前傾姿勢を崩さずに腰を回すと、アドレスから構えてせいぜい30度くらいしか回りません。それ以上は前傾姿勢が崩れてしまうため回しすぎになります。
そして上半身(上体)は、アドレスで構えてから45度くらい、肩甲骨の柔らかい人でも50度くらいでしょうか。それ以上は、やはり前傾姿勢が崩れて上半身が伸びきってしまうため、振りかぶり過ぎです。
この腰(下半身)の30度と上体(上半身)の45度の違いが、いわゆる「捻転差」となり、飛距離アップのためのパワーとなります。
腰(下半身)が30度となり、上体(上半身)が45度となっている時点で、すでに下半身リードになっています。
つまりバックスイングが正常にできれば、バックスイングの時点で自然に下半身リードになっているのです。
下半身リードのスイングは体重移動を意識しながら体全体を回すだけ
バックスイングからトップまでの時点で、下半身リードの形ができれば、後は上半身、下半身同時に体全体を回してスイングするだけです。
この時に、体重が右足に残ったまま体を回さないように、しっかりと左足に体重移動を始めてから体全体を回すスイングをすれば、自然と下半身リードのスイングが完成し、体重の乗った力強い打球が打てるようになるのです。
但し、バックスイングで腰の30度、上体の45度を意識し過ぎる必要はありません。
腰の30度、上体の45度を意識しすぎると、スイングリズムが悪くなり、スイング全体のバランスが崩れます。
前傾姿勢を崩さないことに注意して、振りかぶり過ぎないことだけを意識してバックスイングすれば、自然と腰の30度、上体の45度の捻転差が生まれて、下半身リードのスイングができるようになるのです。
この上半身、下半身の捻転差と、下半身リードのスイングについては、谷将貴さんのシンプルスイングプログラムでも、私とは違った視点から詳しく解説されています。