アマチュアゴルファーが最も多くスイングする場所は練習場(打ちっ放し)です。
プロゴルファーでもない限り、ゴルフ場のラウンドレッスンが頻繁に受けられるわけではないし、本物の芝の上のボールを打つ機会はなかなかありません。練習場(打ちっ放し)でさえ毎日行くことはなかなか難しいと思います。
そんな、毎日行くことができないゴルフの練習だからこそ、1回の練習で効率的に上達するように練習したいですよね。
今回は、練習場で効率的に成果を上げる練習方法をご紹介します。小さい積み重ねが3ヶ月後、半年後のスコアの差として現れてきますよ!
テーマを持って練習する
まず練習場に着いたら、クラブを振る前にやることがあります。
それは「その日の練習テーマを決めること」です。
ドライバーを強化したいのであればドライバーの練習内容を、アイアンの精度を上げたいのであればアイアンの練習内容を、ドライバー・アイアン・ウェッジの総合的な練習がしたいのであれば総合的な練習内容をスイングする前に考えます。
上達させたい目的を明確にして練習内容をイメージして練習するのと、何も考えずただボールを打つだけでは、上達のスピードが全然違います。
1日1,000球毎日通えるならただ闇雲に打っても上達しますが、できるだけ効率的に上達スピードを上げるには、練習の目的とイメージを持つことが重要です。
ゴルフ練習場(打ちっ放し)での練習内容
練習場での練習内容は、個人個人で異なるものです。
筋力も体力も違うしウィークポイントも違うので、基本的には「自分自身で考えながら練習する」のが理想ですが、初心者ゴルファーにとってはお手本のようなものがないと、考えるキッカケができません。
今回は、僕がゴルフ練習場でやる練習の一例をご紹介します。
他の練習もやりますが、だいたい以下のような内容で練習しています。
【練習条件】
練習回数:週1、2回
1回の打球数:約100~120球
【練習メニュー】
- ドライバットで素振り
- 9番アイアンで10球
- 7番アイアンで10球
- ユーティリティで10球
- フェアウェイウッドで10球
- ドライバーで10球~20球
- ウェッジでアプローチを10球~20球
- 7番アイアンでハーフショットを30球
- 9~7番アイアンで10球~20球
ボールを打つ前に素振り
クラブでボールを打つ前に、練習用のドライバットで素振りをします。
ある程度重さのあるドライバットを振ることで、体全体でスイングする感覚とリズムを体に覚えさせます。また柔軟替わりに体を動かす目的もあります。
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ショートアイアンで20球
9番~7番のショートアイアンで20球くらいボールを打ちます。
このときは、本番ラウンドでスイングする普通のスイングです。10割で目一杯力を入れて打つのではなく、9割~9.5割くらいのスイングです。
ミスショットが出てもあまり気にせず気持ちよくスイングすることを心がけます。
ウッド系のクラブで30球~40球
ユーティリティ、フェアウェイウッド、ドライバーで30球~40球くらい打ちます。
ウッド系のクラブで打つ前にドライバットで素振りするときもあります。あくまでも体全体で気持ちよくスイングすることを心がけてます。
ウェッジでアプローチを10球~20球
ドライバーなどのウッド系の練習が終わったら少し休憩を入れて感覚をリセットします。
ドライバーからいきなりウェッジを持つと、感覚が違いすぎてウェッジのミスショットにつながります。椅子に座ってコーヒーでも飲みながら5分くらいスマホを見たりしてリセットします。
その後、ウェッジを持ちます。基本的にはアプローチウェッジ相当(52度~54度)で練習します。
- 30ヤード、20ヤード、10ヤード
- ピッチエンドラン用の転がす打球
- 上から落すロブショット気味の打球
これらを織り交ぜながら20球くらい打ちます。
7番アイアンでハーフショットを30球
スイング上達の一番の要、ハーフスイングショットを30球打ちます。
僕は、レッスンプロの谷将貴さんが推奨する「ハーフスイングショット」に一番球数と時間をかけています。
非常に地味な練習だしすぐに成果は現れませんが、ハーフショットを信じて練習し続けたおかげで、ゴルフが格段に上手くなりました。スコア100切り定着を飛ばして80台が安定して出るようになったのもハーフスイングの練習のおかげです。
アベレージゴルファーにはぜひ取り入れて欲しい練習です。
9番アイアン~7番アイアンで10球~20球
最後にショートアイアンで、狙ったところに打つ練習をします。
打つ前にボールの後ろから狙いを決めて、アドレス(構え)も狙った場所を意識してスイングします。
ミスショットしたときは、原因を考えながら自分なりの微調整をしてスイングします。ここで細かい技術的なことを考えてスイングします。
ここまでで100球~120球くらいです。
体力的にも集中力の持続を考えても、これくらいの球数で切り上げるのがちょうどいいと思います。
本番ラウンドが近いときの練習
本番ラウンドでは、だいたい
- ドライバーショット
- ユーティリティショット
- アイアンショット
- ウェッジショット
の順番で打ちます。
練習場でも本番ラウンドの順番どおりに打ちます。
まずドライバーで1球。
次に、ロングコースならユーティリティorフェアウェイウッドを1球、ミドルコースならアイアンを1球。
次に、アイアンを1球。
次に、ウェッジショットを1球。
この順番をひたすら繰り返して、できるだけ本番を想定してショットを打ちます。
同じクラブを続けて打つと、どうしても惰性で打ってしまって変なクセができてしまう場合があります。
1球1球クラブを変えて確認しながら打つことで、本番でも練習場と近い感覚で打つことができます。
この練習もゴルフ上達には効果があります。
調子の悪い日はさくっと切り上げるのも大切
調子が悪かったり、ミスショットが連発すると、何とかいい状態で練習を終わりにしたいと思い、ついつい必要以上に打ってしまっている人をよく見かけます。
気持ちはわかりますが、調子が悪い時に無駄に球数を増やしてしまうと、疲れでさらに悪い打球しか出ない場合が多いです。
仮に打ち続けて良くなっても、それは本来目指すべきスイングではなく、その場しのぎのスイングで一時的に良くなっているだけなので、次回の練習につながりません。
何をやっても調子が悪い日は、サクッと練習を切り上げてしまい、日を変えて練習した方が効率的です。