ゴルフは奥の深いスポーツで、気をつけなければならないポイントは無数にあります。
もちろん、最終的な目的は「少ない打数で18ホール回ること」であり、それが可能ならどんなにスイングがカッコ悪くても飛距離が飛ばなくても構わないのですが、ほとんどのアマチュアゴルファーにとって「少ない打数で回ること=キレイなスイングに改善すること」になります。
ただ、無数にあるポイントをごちゃごちゃ考えながらスイングすることはできません。私の経験上、頭で考えながスイングできるポイントは多くて3つまでです。
今回は、頭で考えながらスイングできる3つのポイント、言い換えれば「ゴルフのスイングで最優先する3つのポイント」をご紹介します。
スイングで気をつける3つのポイント
スイングで最優先する3つのポイントは以下になります。
- スイングプレーン
- 体全体を使ったスイング
- 正しいフィニッシュ
スイングプレーン
ゴルフのスイングプレーン、特にダウンスイングからフォロースルーにかけてのスイングプレーンが正しい軌道であれば、ゴルフのショットの精度は間違いなく上がります。
単純に「ショットの精度を上げる」だけの観点で言ってしまえば、スイングプレーンが正しければ、あとの部分はどうでもいいのです。手打ちであっても、体重移動ができてなくても、スイングの見た目が格好悪くても、スイングプレーンさえ正しい軌道を描いていれば、グッドショット(ナイスショット)が打てるし、狙った位置に飛ばす確率も上がります。
もちろん、私の目指すゴルフは「見た目もカッコいいスイング」ですので、それ以外の部分も追求しますが、スイングプレーンを意識することは重要です。
スイングプレーンを正しい軌道に乗せるには、手首のコックが欠かせません。
以下のページを参考に、正しいコックの仕方を学んでください。
体全体を使ったスイング
体全体を使ったスイングは、ツアープロコーチである「谷将貴さん」が提唱するスイングです。
「体全体を使ったスイング」というのは、手や腕だけで振るのではなく、上半身と下半身、体全体の力を利用したスイングです。
谷将貴さんは「クラブを握った手と胸と腕で三角形を作り、その三角形が崩れないように体を振ってスイングする」と解説しています。
手や腕というの器用で、その日の調子に合わせてスイングできてしまいます。
言い方を変えると「その日になってみないとわからない」スイングになってしまい、手や腕を主導にすると再現性の難しいスイングになってしまいます。
一方、体全体を使ったスイングは、一朝一夕では身につきません。はじめのうちはなかなかナイスショットが出ませんが、一度身につけてしまうと崩れにくく再現性の高いスイングになります。
もちろん、手や腕だけのスイングを徹底的に練習して再現性を高めることもできますが、体全体を使ったスイングを練習する方が遥かに再現性が高く、同じ時間練習しても体全体のスイングの方が上達は早いです。
また、体が小さいゴルファーは、手や腕の力だけで力強いショットを打つことができません。上半身と下半身の捻転差によるパワーを利用する必要があり、捻転差を生んでスイングするためにも体全体を利用したスイングが不可欠になります。
私は、身長165cm、体重55kgと体が小さく細身なため、体全体を利用したスイングを意識して練習しています。そのため、小さい体ながらドライバーの平均飛距離は230ヤードくらいはあります。
正しいフィニッシュ
3つのポイントの中で一番重要なのが「正しいフィニッシュ」です。
ゴルフにおけるフィニッシュの形は、それまでのスイングの過程を映す「鏡」です。
「フィニッシュが正しく綺麗な形であればスイングも正しい」とは言えませんが、「フィニッシュの格好が悪い時はスイングも必ず悪い」と言えます。
ゴルフをはじめてから3、4年が経過し、スコア100を行ったり来たりしていた頃、「スイングを1から見直そう!」と決意しました。それまで試していた数多くの練習方法を思い出し、逆転の発想で「スイングを考えるのではなく、フィニッシュの形から入ったらどうだろう?」と考えました。
私の場合、この逆転の発想である「フィニッシュの形を正しくする」がハマりました。
フィニッシュを意識する方法は
- インパクト→フォロースルー→フィニッシュ」を、ゆっくり何度も形を作って体に覚え込ませる
- 実際にスイングするときも余計なことは考えない
- 「ボールを打つ」ということも意識しない
- 正しいフィニッシュの形に体を持っていくことだけを意識する
フィニッシュの形を作ることだけを意識してスイングします。
正しいフィニッシュの形に自然に収まると、スイングプレーンも正しい軌道を描き、体重も乗った「力強い精度の高いショット」が打てるようになります。
私が「正しいフィニッシュ」を意識して練習するようにしたところ、その3ヵ月後くらいのラウンドから、100をオーバーするようなことがなくなりました。調子がいい時は80台後半、どんなに調子が悪くても95くらいで回れるようになりました。
「格好いいフィニッシュを作る」ことを意識して練習しただけです。
この経験があったので「フィニッシュはスイングを映す鏡である」と実感して、当サイトでも「フィニッシュの大切さ」を勧めているんです。