フォアボールとフォアサムの違いと楽しみ方

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ゴルフには

  • フォアボール
  • フォアサム

というルールがあります。
2つとも「フォア」がつくし、どんなルールなのかわからない人も多いのではないでしょうか?

2年に1度開催される、米国選抜と欧州選抜のゴルフの対決「ライダーカップ」という大会があるのですが、大会の節目となる第40回大会の2014年は「午前にフォアボールマッチプレー4試合、午後にフォアサムマッチプレー4試合」が採用されました。

さて、このライダーカップでも採用されている「フォアボール」と「フォアサム」によるマッチプレーとはどんなルールなのでしょうか?

フォアボールとフォアサムの違い

2つの違いを簡単にまとめます。

フォアボール 二人一組でチームを組み、二人がそれぞれ自分のボールでプレーして、各ホール成績の良い人のスコアが採用される
フォアサム 二人一組でチームを組み、二人が1つのボールを交互に打ってプレーする

フォアボールマッチプレー

二人一組でチームを組む
チーム対チームの勝負
2人がそれぞれ自分のボールでプレーし、ホールごとに良い人のスコアが採用されます。

例えばあるホールで、ロリー・マキロイがバーディーであがり、セルヒオ・ガルシアがパーであがれば、ロリー・マキロイのバーディーがそのホールのスコアとして採用されます。

フォアサムマッチプレー

二人一組でチームを組む
チーム対チームの勝負
同じチームの2人が、1つのボールを交互に打つマッチプレーです。

例えば、ロリー・マキロイ&セルヒオ・ガルシア組の場合、ロリー・マキロイが第1打を打ったら、第2打はセルヒオ・ガルシア、第3打はロリー・マキロイと、同じボールを交互に打って、対戦相手のチームとスコアを争います。

マッチプレーですので、1つのホールで欧州チームがダブルボギーで上がり、米国チームがバーディーで上がっても、そのホールのポイントは1ポイント米国に加算されるだけです。

フォアボールマッチプレーの楽しみ方

ライダーカップはプロ同士の大会ですのでハンディキャップ等は当然ないのですが、ハンディキャップが存在するアマチュアゴルファー同士の対決では、ハンディキャップを採用すると、フォアボールマッチプレーの楽しみがグッと高まります。

ハンディキャップとハンデボールの採用

例えば、ハンディキャップ(HC)5のAさん、HC20のBさんのチームと、HC10のCさん、HC15のDさんのチームの対決の場合、HCの一番低いAさんを基準としてハンデボールの数が決められます。

ハンデボールとは、そのボールを使ってプレーしたホールのスコアから「-1打」できるというルールです。そのため、ハンデボールを使用したホールでパーで上がったとしたら、そのホールのスコアはバーディーとなります。

ハンデボールの数の決め方は、そのときによって自由なのですが、上記の例の場合、Bさんは3個、Cさんは1個、Dさんは2個といったところでしょうか。

HC ハンデボール
Aさん 5 0
Bさん 20 3
Cさん 10 1
Dさん 15 2

ハンデボールの使用は、個人の好きなホールで使用できます。

上記のように、ハンデ戦としてハンディキャップを採用させることにより、チーム戦でも単純な実力勝負ではなくなるため、欧米ではアマチュアゴルファー同士でも頻繁に行われるルールです。

仲間の調子によって戦術を決められる

同じチームの2人がそれぞれ自分のボールを打つため、仲間の調子によって戦術を決めることができます。

例えば、上記の例でHC5のAさんとHC20のBさんチーム。
フェアウェイの狭いホールの第1打で、Bさんが先にドライバーショットを打ったとします。

上手くフェアウェイに落とせれば、Aさんはさらに飛ばすことを考えて、多少ショットが乱れてラフに行く確率が増えても、ドライバーを選択することができます。

逆にBさんのドライバーショットがラフに行ってしまった場合、Aさんは確実にフェアウェイキープを狙って、3Wや5Wで第1打を打つ選択ができます。

前のホールのスコアでオナーが決まるのは、あくまでも「チームの順番」なので、同じチーム内であれば、どちらが第1打を先に打つか自由に決めることができます。

上記のような柔軟性の高いルールにより、チームとしての戦いの楽しみや幅が広がるところが、フォアボールマッチプレーの人気の理由でしょうね。

ぜひ、普段のラウンドでも二人一組でチームを組んで、フォアボールマッチプレーを楽しんでみてください。

フォアサムと違って同じボールを交互に打つわけではないので、単純に個人の成績も残るし、チーム戦もできるのでゴルフが盛り上がりますよ!

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