ゴルフのざっくりは本当にがっかりです。
・・・すいません、上手くも何ともないのですが、つい言いたくなってしまいました。
ゴルフのアプローチショットのときに発生するトラブル「ざっくり」
残り40~50ヤードを狙おうとしてアプローチショットをするものの、ボール手前の芝をざっくり打ってしまい、勢いなく10~20ヤードしか進まない、、、なんて経験のある方は多いのではないでしょうか?
ざっくりもチョロと同じ、ラウンド中のみ起こる本番コース特有のトラブルです。
それも当然、練習場のマットの上では、いくら手前を叩いても埋まることなく滑るので、当たりは悪いかもしれませんが、それなりのショットになるからです。基本的にダフリと現象は似てますね。
アプローチショットにおけるざっくりの原因
アプローチショットのざっくりの原因は「ボールの手前を叩きクラブヘッドが芝に埋まってしまう」ためです。原因はアイアンショットのダフリと一緒ですね。
しかし、ボールの手前を叩く要因は、ざっくりとダフリでは全く異なります。
アイアンのダフリは右足体重が原因
アイアンショットで距離を打ち分けるとき、みなさんはどのように調整しますか?
例えば、残りが120ヤード、140ヤードの場合どのように距離と調節して狙いますか?
ほとんどの方が「残り120ヤードなら9番アイアンで、残り140ヤードなら7番アイアンで」といったように、クラブを変えて調節します。どちらの場合も5番アイアンを持って、スイングの力で調整するなんて人はいないと思います。
- 距離に見合った番手のアイアンを持ち
- 9割~フルスイングの力で振りかぶり
- バックスイングで右足に乗った体重がそのままで打ってダフる
ダフってしまうアベレージゴルファーのほとんどがこの状態です。
ざっくりは手や腕で力を調節するのが原因
一方、アプローチショットの場合、距離の調節はどのようにするでしょうか?
短い距離になればクラブを変えて調節することができません。ウェッジを持ち「スイングの力加減」で距離を調節するしかありません。
40~50ヤード以下のアプローチショットの場合、フルスイングのように振りかぶることはありません。従って、右足に体重が残ることもほとんどありません。いや、もともと右足に体重がそれほど乗らないので、右足体重のままスイングすることはないのです。
アプローチショットの場合、ほとんどのアマチュアゴルファーが「手や腕だけの力で距離を調整しようとする」からこそざっくりが発生します。
バックスイングでクラブを上げたときのリズムのまま、ダウンスイングからボールのインパクトに入れればいいのですが、バックスイングで上げたリズムからいきなり速くなったり、逆に力を緩めて調節しようとする人がアベレージゴルファーに多く、それがざっくりを引き起こすのです。
以前の記事で「手や腕だけ振るスイングは再現性が難しい」と説明しましたが、手や腕だけで力の強弱を正確に再現性高くコントロールすることは、よほどの練習量とセンスがなければできません。
アプローチショットにおけるざっくりの改善方法
アプローチショットにおけるざっくりの改善方法について、2通りの解決策を説明します。1つはラウンド中の緊急対策用、もう1つは根本的に改善する方法です。
ラウンド中のざっくり改善方法
ラウンド中にざっくりが連発した場合、その場で改善するためにはあれこれスイングを変えてはいけません。混乱して余計状況が悪くなります。
「ざっくりが発生する」ということは「クラブヘッドがボールの手前を叩いている」ことであり、手や腕だけのスイングの場合「手や腕が早く下りてしまっている」ことになります。
ですので、ざっくりが直らない時は「アプローチショットのバックスイングで曲げた右腕の角度を保ち、インパクトのときもそのままの角度で打つ」ことだけを意識してスイングしてください。要は「右腕を畳んだまま打て」ということです。
右腕を曲げたままだとインパクトのときクラブヘッドがボールに届かないのでは?と思う方もいると思いますが、大丈夫です。手や腕が早くほどけてざっくりしてしまっている状態ですから、そのくらいの意識を持つと、ボールのインパクト時にちょうどよく手や腕がほどけてナイスショットにつながります。
ラウンド中の緊急対策として「右腕を畳んだまま打つ」を、ぜひ試してみてください。
根本的なざっくり改善方法
ざっくりの根本的な改善方法は「アプローチショットでも体全体を使ったスイングで打つ」だけです。
当サイトでも何度もご説明している「体全体で打つスイング」をして、ひたすらアプローチウェッジでハーフスイングの練習をしてください。それが「ざっくり」を直すための近道です。
極端な話、本当に微妙な距離感を調節するアプローチショットの場合は、手や腕の力で調節したスイングの方が優れています。それほど人間の手や腕は器用にできているのです。
ですが、手や腕に頼るスイングは再現性が低いため、身につけるためには膨大な練習量とセンスが必要となり、アマチュアゴルファーが手や腕だけのアプローチを習得するのは厳しいものがあります(たまに手や腕だけで再現性高く微妙な距離感を合わせるおっちゃんゴルファーもいますが・・・)
そのため、手や腕ほど器用ではありませんが、再現性の高い「体全体のスイング」で10ヤード刻みに打ち分けられる方が、ざっくりも発生せずに、結果スコアアップにつながるアプローチショットになるのです。
ぜひ、本番ラウンドの緊急対策用と、スイングを一から改善してざっくりを直す方法の2つを試してみてください。すぐにざっくりが出なくなりますよ!