アメリカPGAツアーのフェデックスカッププレーオフ。第3戦の「BMW選手権」が2014年9月4日(木)から4日間の日程で開催され、日本の松山英樹プロが、通算4アンダー20位タイで大会を終えました。
これで、フェデックスカップランキングで28位となり、上位30位までの選手が出場できる最終戦「ツアー選手権 by コカ・コーラ」への参戦を決めました!
→[参考]PGAツアー2013-14のフェデックスカッププレーオフについて
日本人選手としては2008年の今田竜二プロ以来の最終戦出場ですが、PGAツアー本格参戦1年目での最終戦出場は快挙です。世界のトップ30の中に松山英樹プロが入っているわけですからね。
今回の最終戦出場で、来季の「全米オープン」「全英オープン」参戦も確定させて、すでに参戦が決定している「マスターズ」も含めて、来季PGAツアーシード権とメジャー参戦を確定させました。
最終戦「ツアー選手権」の展望は?
松山英樹プロは、第3戦の「BMW選手権」でもパッティングの好不調に苦しみました。
1メートルのパーパットを外したりと、パットが得意なはずの松山プロとは思えないパッティングが続いています。当ブログでも前々から言及しているとおり、1年間転戦した疲れが相当溜まっているのでしょう。
それでもそこから我慢のゴルフ、粘りのゴルフができるのが松山プロ。
松山プロはショットもパットも超一流の技術を持っていますが、調子が悪くても粘れる力「精神力」が一番の強みであり、安定した成績を残して活躍している理由だと思います。
第3戦のBMW選手権も、上位陣のメンバーを見てみると、バッバ・ワトソン、リッキー・ファウラー、セルヒオ・ガルシア、アダム・スコット、ローリー・マキロイなど、実力者がしっかりと結果を残し、最終戦に向けて調子を上げてきています。
今の松山英樹プロの調子だと、正直手放しでチャンスがあるとは言えません。
ですが、2014年9月11日(木)から開催される最終戦「ツアー選手権」は、それまでのフェデックスカップポイントがリセットされ、本当にこの大会だけの成績で順位が決まります。
ここ一番の精神力で粘りのゴルフが展開できる松山プロに、本来のパッティングの冴えが戻れば、フェデックスカップ最終戦優勝も決して不可能なことではありません。
フェデックスカップ優勝の権利があるのは、最終戦に残ることのできた30名だけなのですから。
ここに石川遼プロも参戦できれば最高だったのですけどね・・・
まさにアメリカ的なフェデックスカップ
アメリカの有名なスポーツといえば、NFL(アメフト)、MLB(メジャーリーグベースボール)、NBA(バスケットボール)などのスポーツ。
どのスポーツもレギュラーシーズンを戦うのですが、その後に行われるプレーオフはトーナメント形式。ホーム・アンド・アウェーなどレギュラーシーズン上位チームの方が有利な仕組みもありますが、プレーオフに出場できる枠が多く、レギュラーシーズン下位のチームがシーズンチャンピオンにもなることができる仕組みです。
私は、このまさにアメリカ的なシステムが好きなのですが、PGAツアーのフェデックスカップもその仕組みがあるのが面白い。
そして今年もその仕組みで、最終戦までのし上がってきたのが「モーガン・ホフマン」選手。
第1戦の「ザ・バークレイズ」にフェデックスカップランキング124位でギリギリ出場を果たしたのですが、プレーオフ中は絶好調で、ついに最終戦「ツアー選手権」まで出場を決めました。
上位陣は今シーズン活躍した超一流選手揃いでしたが、短期決戦では勢いも重要です。
PGAレギュラーツアー未勝利のモーガン・ホフマン選手が、9月11日(木)から開幕する「ツアー選手権」でどこまで活躍できるかも注目したいですね。