当サイトで何度も取り上げている「体重移動」
ショットの精度を上げるには、再現性の高い「体重移動を利用した体全体のスイング」が重要です。
ですが、この体重移動がアマチュアゴルファーには難しいため「アマチュアゴルファーは体重移動は意識するな」という解説も多々あります。
それはそれで間違いではないと思います。
ですが手や腕ほどに器用じゃないからこそ、一度身につければ「それしかできない」、つまり「再現性の高い」スイングができるのが、体重移動を利用した体全体のスイングのメリットであると思っています。
ゴルフのスイングで体重移動が難しい理由
ゴルフのスイングで体重移動が難しい理由は「常に両足が地面に着いている」ことと「前傾姿勢」です。
野球で体重移動を積極的に行おうとすると、左足は上がるか右足に引きつけて、インパクトで一気に左足に体重を乗せることができます。
また、前傾姿勢がないため前後のバランスが崩れにくく、スイングプレーンも割と安定しています。
ゴルフでは、常に両足が地面についていることで体重移動を難しくしています。また、前傾姿勢が厄介で、体重移動のときに前後のバランスが悪くなったり前傾姿勢が崩れたりと「前傾姿勢を維持したまま体重移動する」ことが難しいのです。
ゴルフのスイングで体重移動が必要な理由
ゴルフのスイングで体重移動は確かに難しいのですが、それでも私は以下の理由から体重移動は必要だと考えています。
1.ドライバーで飛距離を出すため
2.アイアンで力強く吹け上がる打球を出すため
3.右足体重のスイングにならないため
4.上半身始動のスイング(いきなり肩が回り出すスイング)にならないため
1と2を実現するためには体重移動が必要です。
余程体幹がしっかりしている人か体が大きい人ならば別ですが、アマチュアゴルファーの体格で筋力だけで飛ばそうとするのには限界があります。
3の右足体重スイングはダフリの原因になりますし、4はスイングプレーンがアウトイン軌道となり、スライスやチョロの原因となります。
上記のようなミスショットを減少させるためにも体重移動は有効なのです。
正しい体重移動の確認方法
正しい体重移動は「フォロースルーからフィニッシュで前傾姿勢が保たれたまま、左足かかと付近の外側に体重がしっかり乗っていること」
フォロースルーからフィニッシュまでゆっくりと素振りをして以下を意識してみてください。
1.臀部からハムストリング(太もも裏側)の筋肉が伸びていること
2.右足を地面から離してもバランスが崩れないこと
特に1を確認してみてください。
前傾姿勢が保たれた正しい体重移動の場合、最終的に左足かかと付近の外側に体重が乗ります。そのとき上半身が前傾し突っ込んでいなければ、左脚は伸びている状態になり、臀部からハムストリングの筋肉が伸ばされた状態になります。
体の硬い人なら確実に筋肉の伸びてる状態が実感できると思います。
この臀部からハムストリングの筋肉の伸びが実感できないときは、前傾姿勢が崩れているときか、左足のつま先の方に体重が乗ってしまっているときです。
ですので、是非臀部からハムストリングの筋肉の伸びを実感しながら、フォロースルーからフィニッシュの体重移動を確認してみてください。