累計10万本の販売本数を誇る「ドルフィンウェッジ」
ドルフィンウェッジといえば
- 高い操作性とスピン性
- 柔らかい打感
が有名で、ドルフィンソールと呼ばれる抜けの良い広いソールが特徴です。
ただ、初心者やアベレージゴルファーにとって、ゴルフショップで試打しただけではウェッジの良し悪しはなかなかわかりません。僕もそうでした。
今回、いつも行く練習場でドルフィンウェッジを試打する機会があったので、練習マット上とバンカーでの打ち比べを試してきました。
キャスコ(KASCO)ドルフィンウェッジの評価
練習場のマット上(フェアウェイ)とバンカーからそれぞれ打ち分けたときのメリット・デメリットをご紹介します。
詳 細 | |
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メリット | ・抜けが良くてざっくりしない ・ボールを浮かせやすい ・しっかり止まるスピンボールが簡単に打てる ・打感がよく30ヤード以内の距離感が出しやすい ・バンカーで砂に潜りにくいので脱出しやすい ・エクスプロージョンショットが打ちやすい |
デメリット | ・抜けが良すぎるため60ヤード付近の距離感が出しづらい ・ソールが広いため打ち込むショットが打ちにくい |
ドルフィンウェッジのメリット
抜けが良くてざっくりしない
ウェッジショットでよく出るミスが「ざっくり」
ざっくりとは、フェアウェイやラフで芝にフェースがつかまってしまい、地面にフェースがざっくり刺さって想定した飛距離が全然でないショットです。
ドルフィンウェッジは、独特のソールの形状と広さがあるため、まずざっくりのミスが出ません。ある程度手前を叩いても、ソールが滑ってミスショットを防いでくれます。
ウェッジを使うショートゲームでは、ミスショットは避けたいところ。必ずグリーンオンしてピンに血が付けなければなりません。
ざっくりといった大きなミスを防いでくれるのがドルフィンウェッジです。
ボールを浮かせやすく止めやすい
ウェッジは「ボールを浮かせて止める」ショットが求められます。
状況にもよりますが、バンカーやグラスバンカーなどを超えて、グリーン手前に切られているピンを狙う場合、ボールを浮かせて上から落すショットが必要です。
でもそんなときに限ってトップして手前のバンカーに捕まったり、ボールが浮かなくてグリーン奥に転がってしまうんですよね。
ドルフィンウェッジは、簡単に浮かせて止めるショットが打てます。短い距離のコントロールショットでも、ヘッドの重さと形状で確実にロフト通りの角度が出るので、どんなライでもふわっと柔らかく浮くショットが簡単に実現できます。
この「ふわっと浮かせる柔らかいショット」が打てるようになるだけで、グリーン周りのショートゲームが格段に簡単になるので、スコアアップにつながります。
バンカーからの脱出がラクにできる
初心者やアベレージゴルファーが苦手なバンカーショット。
アベレージゴルファーが苦手、と言いましたが僕も苦手ですw
苦手と言っても脱出するだけならできますが、距離感を出してバンカーから脱出するのはかなり難しいことです。
理由は、クラブのヘッドがバンカーの砂に潜るから。
フェアウェイやラフならソールが滑ってボールにヒットしてくれますが、バンカーだと砂に埋まってしまうので、確実にボールにヒットする正確性が求められます。
ドルフィンウェッジだと、独特なソールの形状のおかげでヘッドが砂に潜りすぎることがないため、フェアウェイのように簡単にボールにヒットすることができます。
「ボールの下に敷いてあるティッシュを削ぐようなイメージ」で、あとは普通のウェッジショットを打てば、自分が思ってたとおりの距離感で簡単にバンカーから脱出することができます。
ドルフィンウェッジのデメリット
抜けが良すぎて60ヤードの距離感が難しい
もともと60ヤード、70ヤードの距離感はプロでも難しいのですが・・・
ソールの滑りが良くてミスショットが少なくなるのはメリットですが、抜けが良すぎるため、ゴルフ場の芝(フェアウェイ)の硬さによってインパクトのときのヘッドスピードが変わり、距離感が出しづらい印象です。
バンスを利用して滑るショットならではの悩みですが、60ヤード70ヤードのショットのときは、ドルフィンウェッジの58°でフルショット、もしくはピッチングウェッジのハーフショットなどで距離感を出したほうが簡単です。
ソールが広いため打ち込むショットが打ちにくい
これはアベレージゴルファー以上、80台やシングルゴルファーの悩みかもしれませんが、打ち込むショットが打ちにくいのは確かです。
もちろんプロゴルファーなら打ち分けることは可能だと思いますが、アマチュアゴルファーがドルフィンウェッジで打ち込むショットをすると、かなりの確率でミスショットになります。
ドルフィンウェッジは、あくまでもソールを滑らせて簡単に上げて止まるウェッジショットを実現するクラブです。
本来の性能とは違うものを求めると、ドルフィンウェッジのいいところを引き出せずに終わってしまいます。
ドルフィンウェッジの総評
肉厚な感じが滑らせてヒットするのに最適なイメージ
総合的に見て、ドルフィンウェッジはアベレージゴルファーにこそ最適なウェッジです。
ウェッジの操作に困っていたり、いまいちウェッジに自信のない人なら、ドルフィンウェッジに変えるだけで確実にスコアアップが期待できます。
それほど簡単にウェッジが扱えて、かつ30ヤード以内の距離感が出しやすいウェッジです。バンカーの脱出も簡単に感じるでしょう。
ウェッジのメーカーに特にこだわりがないのなら、ぜひドルフィンウェッジを使ってみてください。ラウンドでその効果を実感できるはずですよ!