ドライバーでスライスもフックも両方でる原因と対策
最終更新日: 公開日:2014.05.03
ドライバーのスライスショットで悩むアマチュアゴルファーは多いです。以前にスライスの原因と対策についての記事をまとめました。
ところが中には「スライスもフックも両方でて悩んでいる」というゴルファーもいます。
どちらか一方であれば、最悪曲がる方向と逆の方を向いて打てばある程度調節できますが「どっちに曲がるか打ってみないとわからない」という状態だと、本番のラウンドでは目も当てられませんね。
今回は、ドライバーでスライスもフックも同時にでる原因とその対策についてご説明します。
フックはスライスの副産物
スライスもフックもでるゴルファーは、もともとはスライス系の打球だったのではないでしょうか?
スライスショットの最大の原因はアウトイン軌道のスイングプレーンと開いたフェースです。
ダウンスイングからのヘッドの軌道がアウトインで進入し、ボールのインパクト時にフェースが開いて当たるため、いわゆる「カット打ち」のようになり、右方向へ逃げていくスライスショットとなるので。
スライス系のアマチュアゴルファーがスライスショットを改善しようとするときに、開いたフェースに着目して以下のような対応をします。
- インパクトの時にフェースをかぶせる
- 極端なフックグリップにする
このような対応をすると、たまたまアウト・イン軌道が緩い時に強烈なフックボールとなってしまいます。
アウトイン軌道のスイングプレーンを修正しないまま、フェースがかぶる形でボールをインパクトすれば打球は当然フック打球となります。
結果「アウトインで左方向に打ち出すため、ボールが極端に左方向へ逃げく」これがスライスもフックも両方でる原因です。
スライスもフックもでる場合の対策
ドライバーでスライスもフックも出てしまうときの対策をご紹介します。
- 本番ラウンドでの緊急対策
- 練習場で根本原因を直す対策
本番ラウンドでの緊急対策
ドライバーでスライスもフックもでる場合、アウト・イン軌道を修正することが根本的な改善になります。
ですが、アウト・イン軌道を修正するのは一朝一夕でできるわけではなく、練習量が必要です。そのため、本番ラウンドやその前日にスライスもフックも両方でる状態に陥ってしまった場合、スイングプレーンを直すわけにはいきません。
そこで緊急対策として効果的なのが「腕だけで振るスイング」です。
極端なつま先上がりつま先下がりの傾斜地や、足場の悪いバンカーショットのときと同じように、腕だけで振るスイングをドライバーでもアイアンショットでもやってください。
アウトイン軌道となる原因はトップで溜めができず上半身が早く回り始めてしまうことですので、そもそもの上半身の動きもできるだけ抑えて腕だけでスイングしてしまうわけです。
体全体のスイングでナイスショットしたときよりは、飛距離や方向性が若干落ちますが、スライスやフックが連発し打ってみないとどっちにいくかわからないという状態よりは全然マシです。
もし、ラウンド当日やその前日にどうにもならない状況になってしまったら、是非「ボールをよく見て腕だけで振る」を試してみてください。
練習場で根本原因を直す対策
根本原因であるアウト・イン軌道の修正は少し時間がかかります。
まずは「インパクトでフェースをかぶせる打ち方」や「極端なフックグリップ」をしている場合は、やめましょう。特にグリップは適度なフックグリップを守ってください。
【ゴルフのグリップ】上達の基本は正しいグリップから
その上でやるべきことは「右肩を突っ込まないスイング」です。
- アドレスで右肩を少し引く
- トップの位置は低めに作る
スライスで悩んでいるアマチュアゴルファーのほとんどが、アドレスですでに右肩が突っ込んでいるかトップの位置が高いからです。
ドライバーはアイアンとは形状も性質も違うので、打ち方も若干異なります。もちろん体全体でショットするという基本は一緒ですが。
上記の2つの修正方法は、以前のスライスを修正する方法で詳しく解説しているので、そちらをご参考にしてみてください。
ドライバーショットでボールが右や左にでてしまうと、ハッキリ言ってゴルフになりません。スコアを大きく崩す原因となり、100切り定着は難しいでしょう。
ぜひこれを機に「正しいスイングプレーンを身につける練習」をしてみてください。