先日「フォーティーン FOURTEEN GelongD CT-315 ドライバー」を試打しました。
職場の上司が「フォーティーンのドライバーは昔は10万以上したけど、5万円を切る値段で買えちゃったよ」と言って購入したのが「GelongD CT-315 ドライバー」でした。
ちなみにフォーティーンは、私の地元「群馬県高崎市」に本社を置くブランドで、上司もフォーティーンに知り合いがいるとのことで、グリップの色に合わせた色でヘッドにカラーリングしてもらっていました。
早速その上司と一緒に練習場に行き、自分の「PING G30ドライバー」と打ち比べてみました。
CT-315 ドライバー最大の特徴は長尺シャフト
CT-315ドライバーの最大の特徴は「47.75インチ」という超長尺シャフト。
私のG30ドライバーが「45.25インチ」ですから、その差約6.3cm!
6.3cmの違いはかなり大きく、まずグリップを握ってアドレスで構えたときの感覚・見た目が全然違います。構えて上から見るだけで「長いなー」と感じますし、素振りでスイングしただけで長さの違いが実感できます。
長尺シャフトの効果による飛距離アップ
実際にボールを打ってみて一番実感できる効果は飛距離アップでしょう。
CT-315ドライバーのシャフトは47.75インチ。
さすがに適合ルール限界の長尺ドライバーだけはあり、フェースの芯でミートしたときの飛距離は大幅にアップします。
練習場に「ATLAS アトラス ゴルフスイングトレーナー」を持参して細かいデータを測ったのですが、適切なミート率でヒットしたときの飛距離は、G30ドライバーと比較して平均20ヤードは飛距離がアップしていました。
ヘッドスピード自体もアップしているため、長尺シャフトの効果がハッキリと表れている結果ですね。
つかまりが良く心地良い振り抜き
飛距離アップに重点を置いているドライバーのため、つかまりの良さも十分です。
つかまりがいいドライバーは、ボールが長くフェース面に留まるため、振り抜きが若干悪くなるドライバーもありますが、CT-315ドライバーは振り抜きの良さも持ち合わせています。
振り抜きの良さはスイングの感覚につながります。
振り抜き感覚が悪いドライバーは、体が勝手に改善しようとして変なクセがつきやすくなりますが、振り抜きがいいドライバーは良いイメージを持って次のドライバーショットに臨めます。
ドライバーショット安定のために、振り抜きの良し悪しは重要なのです。
スピン量を抑えて低く伸びのある弾道になる
スピン量を抑えて低弾道で伸びのある打球が出るようになります。
アマチュアゴルファーのドライバーショットで飛距離ロスとなる原因は、スライス回転がかかっていたり、スピン量が多く「吹け上がる打球」となるのがほとんどです。
CT-315ドライバーはスピン量が抑えられるので、吹け上がるような打球ではなく、低く伸びのある弾道が生まれやすく、球質自体の改善による飛距離アップの効果も望めます。
CT-315ドライバーに適しているのは?
CT-315ドライバーに適しているのは
・スライスで悩んでいる人
・スピン量が多く吹け上がってしまう人
・ドロー系の打球を打ちたい人
です。
特に「スライス回転でボールが吹け上がって飛ばない」というゴルファーには効果絶大。間違いなく今までのドライバーショットとは全く別物になると思います。
ただ一点。CT-315ドライバーには大きな欠点があります。
それは「長尺シャフト」です。
長尺シャフトは諸刃の剣。ヘッドスピード向上により飛距離アップが実現できる一方、ボールのミート率は極端に落ちます。
私が練習場でミート率を計測しながら試したところ、G30ドライバーに比べてかなりはっきりと落ちることが実測できました。
実際に飛んでいく打球を見ても、ミスショットの割合が多くなり、ミート率が落ちると飛距離と方向性も悪くなります。
つまり「飛ぶときは飛ぶけどミスショットも多くなるドライバー」なのです。
全米プロシニアチャンピオンの井戸木鴻樹プロも出演されている番組で
ドライバーの飛距離不足に悩む人はシャフトを長くするのも選択肢の一つ。但し46インチか長くしても46.5インチ。0.5インチ違うだけでミスショットの確立が全然違う。
と言っていました。
47.75インチは確かに長く、その長さをフルに活かそうとするには相当の練習量が必要です。いきなり飛距離アップを量産できるドライバーではないと思います。
とは言え、もちろんヒットすれば大きな飛距離アップになることは間違いないですし、長尺シャフトに慣れるまでは少し短めにグリップすればいいだけのことです。
「スライス打球で悩んでいるゴルファー」「スピン量が多く弾道が高すぎるゴルファー」には最適なドライバーだと思います。