2014年11月13日(木)から4日間の日程で開催されている「三井住友VISA太平洋マスターズ」
昨シーズンのPGAマスターズ覇者「バッバ・ワトソン」が、2005年以来の日本ツアー参戦で話題を呼んでいる大会です。
13日の木曜日に初日が行われ、注目のバッバ・ワトソンは7バーディ、1ダブルボギーのトータル「67」で回り、5アンダーの首位タイで上々の滑り出しとなりました。
同組には石川遼、谷原秀人と、日本でも人気のゴルファーが並びましたが、完全にバッバ・ワトソンに注目が集まってましたね。
魅せるゴルフを披露するバッバ・ワトソン
4つのショートホールを除くほとんどのホールでドライバーを振りぬいたバッバ・ワトソン。
派手なピンクと赤のボーダーシャツに、これまたトレードマークとなっているヘッドもシャフトもピンク色のPING(ピン)ドライバーを振りぬく姿と、そこから飛び出すとんでもない飛距離のボールに、誰もが目を奪われてしまいますよね。
先週の「WGC HSBCチャンピオンズ」で見せた、18番ホールのバンカーからのイーグルショットも観客のボルテージを最高潮に盛り上げてました。
アメリカでは、プロゴルファー同士でバンドを組み、慈善活動に積極的に取り組んだりと、もともと自分をアピールして「魅せること」が好きな選手なのでしょう。
超一流の選手は、魅せるところではド派手に魅せてくれるプレーを持っていますね。
今、日本人プロゴルファーに足りない部分ってこういうところなのではないでしょうか。
人気に裏打ちされた実力ももちろん必要ですが、時には狙ってド派手な演出をすることも必要なんじゃないかな、と思っています。
一昔前なら、ジャンボ尾崎(尾崎将司プロ)や青木功プロ、今で言えば石川遼プロが魅せるゴルフを展開してくれてますね。
繊細な技術があるからこそのマスターズ覇者
バッバ・ワトソンというと「ドライバーが飛ぶ」「派手」という印象が第一にありますが、もちろんそれだけでマスターズを2回も制することはできません。
派手な魅せるゴルフの裏に、確かなゴルフ技術が垣間見えました。
今の日本のゴルフ場のコンディションは、乾燥した秋冬シーズンということもあり、芝がかなり乾いた状態になっています。
フェアウェイでもラフでも乾いた芝で滑りやすく、フライヤーが発生しやすい状態です。
その状態でも、初日からしっかりと合わせてくる適応力はさすがの一言です。
こういった適応力も、移動が激しくコースによって環境がガラリと変わるアメリカPGAツアーで培ってきたものなんだな、と感じます。
初日のような魅せるゴルフを展開して、このまま首位争いを演じて欲しいですね。