2014年8月21日(木)から開催された、PGAツアーのフェデックスカッププレーオフ第1戦「ザ・バークレイズ」は、24日(日)に最終日が行われ、日本の石川遼プロはトータル6アンダーの19位タイ。松山英樹プロはトータル4アンダーの30位タイと順調にフェデックスカップポイントを重ねました。
→【参考】PGAフェデックスカップとポイントの仕組みはこちらから
すでに第3戦のBMW選手権の出場を決めている松山英樹プロとは違い、石川遼プロは1戦1戦が次の試合に進むための勝負。
今回の好成績で、フェデックスカップポイントランキングも75位から56位に浮上し、プレーオフ第3戦への出場が見えてきました。
フェデックスカップポイントランキング上位100位が第2戦のドイツバンク選手権に進み、その第2戦の結果を受けて上位70位が第3戦のBMW選手権に出場できる仕組みですから、余程のことがない限り、石川遼プロも第3戦に出場できることでしょう。
パッティングが絶好調だった石川遼プロ
今回のフェデックスカッププレーオフ第1戦「ザ・バークレイズ」
石川遼プロは相変わらずショットで苦戦していました。
石川プロ自身も「ショットは初日最悪、2日目最悪、3日目悪い」と表現していたくらい、ショットは相変わらず精細を欠いていました。
が、パッティングが絶好調。
石川プロの合計パット数は4日間合計で103パット。全体1位の成績で、パッティングだけでスコアメイクしたといっても過言ではないでしょう。
しかも、今回は待ったなしのフェデックスカッププレーオフ。
とにかく1ポイントでも多く稼ぎ、1戦でも多く超一流プレーヤーとラウンドすることが重要であると認識し、できるだけ安全策をとるゴルフを展開していました。
パッティングが好調で、第3戦も目指せる可能性が出てきたのもあるとは思いますが、状況に応じて切り替えるゴルフができるようになったことは、過酷なPGAツアーでシード権獲得のために苦しんだ経験の成果なのでしょう。
パッティングは日によって調子が変わりやすいだけに、第2戦、第3戦も維持できるかどうかはわかりませんが、いつも何かミラクルを起こしてくれそうな石川プロだけに、個人的に期待せずにはいられないところです。
パッティングが不調だった松山英樹プロ
逆にパッティングが不調だったのが松山英樹プロ。
当ブログでも何度も触れてきましたが、やはりPGAツアー本格参戦の疲れが明らかにでていますね。中継で観ていても、パッティングでの集中力がイマイチのような感じです。
それでもトータル4アンダー、30位タイと崩れないところは、さすがPGAツアーチャンピオンです。調子が悪いなりにもしっかりまとめるゴルフをできるところが、松山プロの強みですね。
フェデックスカッププレーオフに日本人選手が参加できなかった昨年と比較すると、日本人選手の華である石川遼プロと松山英樹プロが参戦し、しかも期待を持たせてくれるゴルフを展開してくれることは大いに楽しみです。