2014年7月24日(木)からアメリカ米国メリーランド州のケイブスバレーGCで開催された国別対抗戦「インターナショナルクラウン」
マッチプレー方式で行われる国別対抗戦で、現地時間7月27日(日)の決勝ラウンドの結果、スペインが見事優勝し初代チャンピオンに輝きました。
予選ラウンドで8ポイントを獲得して首位で通過した日本は、最終日は精細を欠いて1勝3敗。2ポイント追加で計10ポイントの3位タイという結果に終わりました。
予選2日目のオーストラリア戦で見せた、宮里藍&横峯さくらペアの怒涛の追い上げや、3日目のイーグル、バーディーラッシュなど勢いよく予選を通過していただけに、3位タイという結果は残念ですね。
決勝ラウンドを終了したインタビューで、日本代表の4人も悔しそうなコメントを残していました。
マッチプレーは対戦相手との駆け引きが面白い
今回、インターナショナルクラウンの中継を観ていて「マッチプレーも面白い」と再認識しました。
打数の差で争われるストローク方式ではなく、1ホール1ホールの勝敗でポイントが付くマッチプレー方式は、対戦相手の駆け引きの部分が大きくなります。
もちろん、ストローク方式で開催されるゴルフでも駆け引きはあるでしょうし、マッチプレー方式でも自分のゴルフに徹する部分もあるでしょう。
でも今回は「マッチプレー方式」かつ「2対2のフォアボールで行うチーム戦」だっただけに、対戦相手との駆け引きはもちろん、一緒にラウンドするチームメンバーの調子や勢いも関係してくるので、同じゴルフという競技でも、雰囲気やプレースタイルにここまで差が出てくるのかと驚きながら観ていました。
特に、2日目の宮里藍&横峯さくらペアの怒涛の追い上げは、明らかに2人の勢いが相乗効果となり、お互いのプレーの勢いを引き出していましたね。
シングル戦では、自分の調子の悪さは自分で何とか立て直さなければいけませんが、チーム戦の場合は仲間がフォローしてくれますし、一緒にラウンドするペアの相手が勢いがあれば、つられて自分も調子が出てくるという効果が期待できますからね。
ペアでラウンドした予選ラウンドは、調子が悪かったり足りない部分を、チームで補いながらポイントを重ねてきた印象でしたので、シングル戦となった決勝ラウンドで1勝3敗となった結果も納得できますね。
そういう意味で言うと、国別対抗のチーム戦なのですから、チームとしての結束力は日本が一番でしたし、ベストチーム賞みたいな枠を設けて表彰してもいいくらいの団結力がありました。
ゴルフももっとチーム戦が増えていいと思う
ゴルフというと「1人のスポーツ」「自分自身との戦い」みたいな部分が強調されますが、今回のようなチーム戦、特にフォアボールで行う2対2のマッチプレーは、野球やサッカーなどと同じように、チームの団結力、結束力はもちろん、チーム戦略も重要なカギとなってきます。
今回の国別対抗戦「インターナショナルクラウン」を観ていて、十分団体競技として成り立つスポーツなんだな、という発見がありました。
今大会、参加メンバー的には少し物足りない気がして、注目度も今一つ。
まあ、伝統あるメジャー大会と比べても仕方ないですし、第1回大会ということもありますが、今後、こういった団体戦がもっと増えてきて、有名になってくれば面白いと思いますし、ゴルフという競技がまた違った形で観れるので、ゴルフ人口、ゴルフ人気の増加にも効果があるのではないか、と感じました。
2016年のリオデジャネイロオリンピックから、ゴルフがオリンピックの競技種目として採用されますし、2020年には東京オリンピックも控えています。
今後、日本のゴルフでも、団体戦やマッチプレーをもっと増やして盛り上げて欲しいな、と、そんな感想をもった大会でした。