2014年7月3日にテーラーメイドより新発売となったドライバーとアイアン
・SLDR S 白ヘッドドライバー
・SLDR アイアン
SLDR S ドライバーは発売日に試打しましたが、試打待ちのお客さん多数で異例の「試打制限時間」。そのためSLDRアイアンの試打ができずにいました。
【参考】SLDR S 白ヘッドドライバーの試打結果 ロフトアップ効果は?
で、発売日から5日遅れの昨日、SLDRアイアンを試打してきました。
【販売サイト】テーラーメイド SLDR アイアン NS PRO 930GH
平日の夜でしたので発売当日ほどのお客さんはいませんでしたが、それでもSLDR SドライバーやSLDRアイアンを試打する方が何人か来店していました。人気の高さがうかがえますね。
テーラーメイド SLDRアイアンの感想
「スチールシャフト(NS PRO 930GH)のフレックスS」「カーボンシャフト(TM7-214)のフレックスR」を試打させてもらいました。
SLDRアイアン、スイングした一番最初の印象は「抜けが良い」ということ。前評判どおりのレベルの高さです。
テーラーメイドのSLDRシリーズ特有の「低重心・前重心」設計とソールの広さが抜けの良さを実現しているのでしょう。ボールを打ったときにスコーン!と抜ける感覚はさすがテーラーメイドといったところです。
テーラーメイド公式ホームページでのSLDRアイアンの解説では
SLDRドライバーで採用されている「スピードポケットテクノロジー」を更に進化させた「スルースロットテクノロジー」を新たに採用し、フェース面の反発エリアを広げオフセンターヒット時の寛容性を向上させた。
と説明されています。
抜けの良さは、クラブフェースの反発エリアが広がったことにより、クラブがミスショットを吸収してくれる効果も関係しているのだと思います。
飛距離
先日試打した「YAMAHA(ヤマハ) 14RMX UD+2アイアン」よりは飛距離が落ちます。
それでも、私が今使用している「ミズノMP53」の7番アイアンの平均飛距離130~140ヤードに対し、SLDRアイアンは140~145ヤード。
特に自分でスイングして「ミスショットかな!?」と思ったスイングでも、飛距離と方向性がそれほど落ちないところに、SLDRアイアンの魅力を感じました。
方向性とスピン量
方向性はかなり良いです。
前述のとおり、ミスショットをしてもクラブがカバーしてくれるため、安心してクラブを振りぬくことができます。
また、ショートアイアンでのスピン量も問題ありません。フェースを返さずともクラブが適切なスピン量を生み出してくれます。
ある程度芯を外しても安定して飛んでくれるため、逆に言うとミスショットがわかりにくくなるかもしれません。
低重心・前重心設計のためクラブフェースが返りにくいのも方向性を向上させる要因でしょう。
ただし、クラブフェースを返すショットは若干打ちにくい印象でした。
フェースローテーションを積極的に行うゴルファーにはちょっと扱いにくいクラブでしょうね。
打感と打音
抜けの良さが気持ちい打感を生み出してくれます。
芯に当たるナイスショットのときはスコーン!と抜ける感覚が心地いいですね。
打音は私好みではありません。これは私がミズノフリークだからです。
私は、ミズノの軟鉄鍛造の打感、打音に勝るアイアンはないと思っていますから、どうしても打感や打音は評価が低くなってしまいますね。
総評
評判どおりの良質アイアンです。さすがテーラーメイドといったところでしょうか。
個人的に、SLDRシリーズのテクノロジーはかなりの技術だと思っています。
特にミスショットを軽減し飛距離と方向性の安定につながる効果はアイアンとしては絶対に必要な要素ですので、90台~アベレージレベルのゴルファーにとっては大きくゴルフを変えてくれるアイアンであることは間違いなさそうです。
この種のアイアンはカーボンシャフトが絶対におすすめです。
【販売サイト】テーラーメイド SLDR アイアン TM7-214
ミスショットの軽減効果の高いSLDRアイアンであれば、カーボンシャフトで振りぬく方が飛距離も方向性も安定してくるでしょう。
アマチュアゴルファー、特にアベレージゴルファーはスチールシャフトにこだわらず、是非カーボンシャフトも使用してみましょう。驚くほど上達するかもしれませんよ。