6月19日~22日の日程で開催された「全米女子オープン」
史上初、前週の男子の全米オープンゴルフと同コースのパインハーストNo.2で行われ、日本からも12人の選手が参加したこの大会は、アメリカのミシェル・ウィーが優勝し悲願のメジャー初制覇を成し遂げました。
体格を活かした豪快なスイングからの飛距離が魅力で、若くから注目され(今でも若いですが)日本でも有名になったミシェル・ウィー。
すぐにメジャーで勝てると言われながらも、手首のケガなどで一時期低迷していたときもありました。
今シーズンはツアーでも安定した成績を残していて、全米女子オープンも期待されていただけに、この優勝、メジャー初制覇は格別な思いがあるでしょう。
今シーズンの彼女のゴルフを見ていると、豪快なスイングはそのままに、スイングがずいぶん安定していたような気がします。
特に終盤16番ホールでダブルボギーを叩いた後に、17番ですぐにバーディーで取り返すあたり、精神的な成長とメジャー初制覇への執念が感じられました。
4月のメジャー初戦「クラフトナビスコ選手権」で、レクシー・トンプソンに最終日最終組対決で敗れていただけに、絶対勝つという意気込みがゴルフからも感じられましたね。
24歳のミシェル・ウィーの今後に期待です。
日本人トップは通算4オーバー7位タイの横峯さくらプロ
最多12人が参加した日本人選手。
決勝ラウンドへは4人が進出し、最終日トップで終えたのは通算4オーバー7位タイの横峯さくらプロ。
アンダーパーが優勝したミシェル・ウィーだけという過酷なコースセッティングの中の7位フィニッシュはさすがですね。
前日までにイーグルであがっていた5番パー5で痛恨のボギー。ここで何となく波に乗れない感じでしたが、後半は粘りのゴルフを展開していました。
いつもとは違う環境、違うコースコンディションの中、粘りのゴルフで結果を残すあたりはさすがですし、他の日本人選手とは経験、実績の差が出たな、という印象でした。
個人的に、型にはまらないスイングをする横峯さくらプロのゴルフが大好きです。
私自身のスイングは、トップを抑えてなるべくコンパクトなスイングを徹底した打ち方なのですが、横峯プロはまさに真逆!
豪快なオーバースイングから正確かつ飛距離のでるショット打つのですから、まさにすごいなー、の一言です。自分があんなスイングしたらまともにボールに当たらないです。
是非、日本でも今回のようなゴルフをして、勢いのある若手の前に立ちはだかって欲しいですね。
注目の成田美寿々プロは通算17オーバーの55位タイ
個人的に注目していた成田美寿々プロは通算17オーバーの55位タイ。
最後は満身創痍というか、疲れていた感じでしたね。
初めての米国メジャー大会で、精神的にも体力的にもタフな試合だったのでしょう。
ただ、初参加で決勝ラウンドに進み4日間戦えたことは今後の大きな経験になるのではないでしょうか。
日本に帰ってからもすぐに全英女子オープンとなりますが、海外経験を積んで、日本でも海外でも活躍するような選手になって欲しいです。
<全米女子オープン結果>
1 -2 M.ウィ 278 68 68 72 70
2 0 S.ルイス 280 67 73 74 66
7T +4 横峯さくら 284 74 68 71 71
7T +4 L.トンプソン 284 71 68 74 71
35T +11 森田理香子 291 73 75 73 70
55T +17 成田美寿々 297 76 70 73 78
68 +22 橋本千里(アマ) 302 73 76 76 77