2014年9月26日(金)から開催されていたライダーカップは、最終日の28日(日)にシングルスマッチプレー12試合が行われ、欧州選抜が16.5対11.5と米国選抜を圧倒し、大会3連覇を達成しました。
節目となる40回目の大会をホームのスコットランドで迎えた欧州選抜は、ロリー・マキロイやセルヒオ・ガルシアなど今季PGAツアーで活躍した選手が揃い、大会前からヨーロッパチーム優勢と言われていましたが、その実力通りの結果となりましたね。
初日、2日目のフォアボール、フォアサムマッチプレーで、4ポイントのリードを奪った欧州選抜は、最終日もその実力を見せつけました。
中でも、最終日3組目からスタートしたロリー・マキロイは圧巻でした。
同世代のライバル、リッキー・ファウラーに対してスタートから6ホールで5UPを奪う猛攻を見せ、4ホールを残して5and4で完勝。欧州選抜に勢いをつけました。
個人的にロリー・マキロイとリッキー・ファウラーの対決は、この世代の事実上のトップ2対決となり非常に楽しみにしていました。
リッキー・ファウラーも今季PGAツアーでは安定した成績を残し、惜しい試合が何度もありましたから、接戦になるのではないかと予想していましたが、ここまで圧倒的な差で勝負がつくとは思いませんでした。
もちろんマッチプレー特有の勝負で、単純にスコア通りの差が出ないこともありますが、ここが今季メジャー2勝を含むPGAツアー4勝したロリー・マキロイと、PGAツアー未勝利だったリッキー・ファウラーの現状の差かもしれませんね。
日本ツアーでは藤田寛之プロが今季3勝目!
一方、日本では「日本&アジア共催」のアジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフが開催され、藤田寛之プロが最終日6バーディー、1ボギーの「66」でプレーし、通算6アンダーで優勝。今季3勝目を飾りました。
賞金ランキングでも、1位の小田孔明プロ、2位の岩田寛プロを抜いてトップに浮上し、2回目の賞金王獲得も見えてきました。
藤田寛之プロは以前から「40過ぎたおじさんが活躍できるツアーは物足りない」と若手の奮起を促していましたが、今回の優勝でも、嬉しさとともに戸惑いもインタビューで語ってました。
確かに今の日本男子ゴルフツアーを見ると「若手対ベテラン」という拮抗した対決!というよりも、ベテラン勢の活躍が目立つ形になってしまっています。
松山英樹プロや石川遼プロなど、若手実力者が米国PGAツアーに主戦場を移している今、他の若手選手が活躍する機会が増えているはずです。
20代の選手の更なる活躍に期待したいですね。
石川遼プロは再来週からPGAツアー2014-2015シーズン参戦
アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフには石川遼プロも出場していました。
終始スイングに精細を欠き、トータル3オーバー36位と結果はイマイチ。
スイング直後、何度もクラブを離してしまう動作を目にしました。
PGAツアーの新シーズン、2014-2015シーズン開幕前の最後の公式戦で、物足りない結果となってしまいましたが、現状の課題の認識、片山晋呉プロと一緒にラウンドしたことで、スイングまでの一連の動作(ルーティーン)の大切さを改めて実感した、と語ったように、得るものもあったようです。
PGAツアー2014-2015シーズンは、再来週の「フライズドットコムオープン」から開幕します。
上位陣があまり参戦しない最初の頃の試合で賞金を稼ぎ、早い段階で来季のPGAツアーシード権獲得圏内に入って欲しいです。
そして、1試合でも多く上位争いを演じて、願わくばPGAツアー初優勝を飾れるシーズンにして欲しいですね。