2014年7月10日から4日間の日程で開催された全英リコー女子オープンは13日(日)に最終日を迎え、アメリカのモー・マーティンが4日間トータル「287」の通算1アンダーで見事メジャー初優勝を遂げました。
特に最終日最終ホールのイーグルは劇的な逆転優勝に花を添えました。
それにしても今回の全英女子オープンも終わってみればアンダーパーはモー・マーティン選手1人だけ。難しいコースコンディションだったことを物語っていますね。
モー・マーティン選手とは?
アメリカ出身の31歳のプロゴルファーで、身長157cmと小柄な体格ながら性格なコントロールショットが持ち味の選手です。
知名度、実績ともに決して超一流の選手ではありませんが、LPGAツアーの成績もだいたい30~50位と安定しており、2014年シーズンのLPGAツアー賞金ランキングも53位につけています。
最近のLPGAツアーも男子のPGAツアーに負けず劣らず、最近は飛距離を飛ばす選手が増え活躍するようになってきました。
モー・マーティン選手は小さな体格なため飛距離勝負ができず、LPGAツアーでは若干ビハインドを背負っていますが、全英オープンのようなコントロールショットが重要視されるようなコースコンディションでは同じ土俵で戦えたみたいですね。
それにしても、LPGAツアーでも優勝したことなかったモー・マーティン選手の初優勝は驚きですね。
全英オープンは今回のように驚く優勝者が表れやすい大会でもあるので、毎回楽しみです。
日本人選手の全英リコー女子オープンの結果は?
注目の日本人選手の結果は、通算7オーバーの21位タイでフィニッシュした原江里菜プロが最高でした。
3日目までいい位置につけていた宮里藍プロは、最終日に「83」と大叩き。45位タイまで順位を下げてしまいました。
ここ数年、日本人選手の海外での成績は芳しくありません。
一時期は宮里藍プロをはじめ、海外のトップ選手とも互角に渡り合っていたため、現時点では、海外のトップ選手との間に実力差がついていると認めざるを得ない状況でしょう。
今回の全英リコー女子オープンも出来る限り中継で観戦していましたが、日本人選手は全く歯がたたないような状況でした。
今の日本女子ゴルファーの勢力図は、アマチュアゴルファーをはじめとする10代の選手の活躍が目立っています。
もちろん20代、30代のプロゴルファーも活躍していますし、次々と新しい活躍する選手が出てきてはいますが、宮里藍プロの世代のような「世界を睨んで戦える選手」がなかなか生まれてこない状況にあるのではないかと思います。
宮里藍プロの次の世代、森田理香子プロや森田プロ以降の若い世代の「世界を見据えた育成」が急務なのではないか。そんな印象を受けた全英リコー女子オープンでした。