2015年1月8日から開催されていた「ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ」
最終日首位タイでスタートした日本の松山英樹プロは、3バーディーノーボギーと3つスコア伸ばしたものの、1ストローク及ばずの通算20アンダーの3位タイ。
優勝は、パトリック・リードとジミー・ウォーカーのプレーオフとなり、プレーオフ1ホール目でパトリック・リードが優勝を決めました。
粘りをみせた松山プロだったけど・・・
松山プロは前半で2ストローク伸ばしたものの、首位タイでスタートしたジミー・ウォーカーに2打差のリードを許す展開。
ショット、アプローチともに冴えを欠き、得意のパットも決めきれない状態で、かなりフラストレーションの溜まるゴルフを展開していました。
今回のヒュンダイトーナメントの舞台となった「プランテーションコースatカパルア」は、アメリカPGAツアーの中ではそれほど難しいコースではなく、事実、今回の優勝スコアも21アンダーと、大きなアンダーパー結果となっています。
当然、決めるべきところでバーディーが求められるコースなのですが、思ったように取りきることができていませんでした。
勝負どころとなったのは、14番305ヤードのパー4。
ジミー・ウォーカーがアイアンで刻むはずのティーショットをバンカーに入れると、松山プロはドライバーを選択して、グリーン手前のラフまで運びました。
2打目の位置からは、バンカーを越え、グリーンエッジから4ヤードに切られたピンと難しいポジションで、松山プロが選択したのはバンカー越えピンを真上から狙うロブショット。
ですが、これが無情にもバンカーに転がり落ち、結果として首位に並ぶことができませんでした。
ここまで見るとスイングの不調が全てのように見えますが、私はパッティングで取りきれなかったのが今回の敗因ではないかと感じています。
上がり3ホールの16番2.5m、17番6m、18番2mのバーディーパットをことごとく外したところからも、松山プロの持ち味「調子が悪くても驚異的な粘り」が発揮できない、終始リズムを欠いたゴルフになってしまったのだと思います。
今期2度目の3位でフェデックスランキング10位
惜しくも3位タイに終わった松山英樹プロですが、昨年10月の今季開幕戦「フライズドットコムオープン」に続く今季2回目の3位フィニッシュ。
フェデックスカップポイントも6ランクアップして10位に浮上。
ラウンドを回る姿は貫禄があり、アメリカPGAツアーに「参加している選手」という姿ではなく「常に上位争いを演じている選手」という風格が漂っていました。
マスターズまでは3ヵ月。
今年は日本ツアー参戦権を正式に辞退して、背水の陣で臨む松山英樹プロ。
さらにもう一段高いレベルに目指して「常に上位争いを演じている選手」から「常に優勝争いを演じている超一流の選手」になることを期待しています。